透明性レポート

著作権問題によるコンテンツの除外

Google では、著作権侵害の可能性があるコンテンツを検索結果から除外するよう求めるリクエストを日常的に受け取っています。このレポートでは、検索結果からのリンクの除外リクエストなどに関するデータを提供します。著作権が Google 検索を通したコンテンツへのアクセスに及ぼす影響をユーザーの皆様に理解していただくことを目的としています。

著作権と Google 検索

Google では、著作権を侵害しているとする明確かつ具体的な通知を受けた場合には、それに対し適切な対応を取ることをポリシーとしています。ウェブフォームで指定されている通知形式は、デジタル ミレニアム著作権法(DMCA)の推奨フォームに沿ったもので、世界中の国 / 地域の著作権者が簡単かつ効率的に送信できるように配慮されています。検索結果からコンテンツを除外する手続きを開始するには、URL に著作権を侵害するコンテンツがあると思われる著作権者が、その侵害が疑われる素材についての削除通知を送信します。Google は有効な削除通知を受け取ると、情報の完全性やその他の問題の有無を慎重に審査します。通知が完全で他の問題も見つからない場合、検索結果から該当の URL を除外します。

除外がリクエストされた URL
0

指定されたドメイン
0
著作権者
0
申立団体
0

指定されたドメイン

この数値は、URL の除外がリクエストされた一意のトップレベル ドメイン(google.com など)の総数です。

著作権者

著作権の除外リクエストの対象となるコンテンツの独占的な使用権を主張した一意の個人または事業体の総数です。

申立団体

著作権者の代理として、著作権の申し立てにより検索結果から除外するよう Google に要請する一意の事業体または組織の総数です。

データの閲覧

プルダウンを使って、リクエストを送信したか、ほとんどのリクエストで言及されている 6 件の申立団体、指定ドメイン、著作権者を表示できます。

データを探す

検索バーを使って著作権者またはその代理を務める申立団体からのリクエストを検索できます。このデータは、Google のウェブフォームから著作権の除外リクエストが送信されたときに提供された内容に基づいています。

search

リクエストを探す

次に、著作権侵害にあたるため、著作権者や申立団体から Google に寄せられた URL の除外リクエストの例を紹介します。これにより、さまざまなコンテンツの除外リクエストが Google に寄せられていることがおわかりいただけます(ここに掲載したリクエストは包括的なものではありません)。

リクエスト

ある記者から、画像の著作権侵害を理由に、2 件の URL を Google 検索から削除するようリクエストがありました。

結果

Google は、それらの画像が記者を批判する記事に含まれていたため、画像の使用がフェアユースであると判断し、2 件の URL を Google 検索から除外しませんでした。

リクエスト

あるモデルの代理を名乗る記者から、画像の著作権侵害を理由に 184 件の URL を Google 検索から削除するようリクエストがありました。

結果

Google は、不正なウェブフォーム送信の可能性を示す兆候があったため、それらの URL に対して措置を講じませんでした。

リクエスト

ある個人から、ウクライナとロシアの紛争に関連するテキスト侵害を理由に、1 件の URL を Google 検索から削除するようリクエストがありました。

結果

Google は、不正なウェブフォーム送信の可能性を示す兆候があったため、その URL に対して措置を講じませんでした。

リクエスト

ある個人から、イスラエルとパレスチナの紛争に関する報道に関連する 9 件の URL を Google 検索から削除するようリクエストがありました。

結果

Google は、不正なウェブフォーム送信の可能性を示す兆候があったため、その 9 件の URL に対して措置を講じませんでした。

リクエスト

ある企業が、その企業に関する否定的なレビューに対し、自身のウェブサイトのコンテンツをコメント欄に投稿しました。その後、企業のオーナーから、コメント欄のこのコンテンツを理由にレビューページに対し著作権侵害の申し立てが提出されました。

結果

Google では、Google 検索から該当 URL を除外しませんでした。

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著作権侵害の手続き

削除通知が有効な場合、著作権法に従い、Google では Google サービスからコンテンツ(この場合は、検索結果から URL)を削除する必要があります。Google では著作権に関する通知に応じて措置を講じる場合、影響を受けるサイトの管理者に Google Search Console を通じて通知します。DMCA の手続きに則り、ウェブサイトの所有者は異議申し立て通知を提出できます。コンテンツが侵害にあたらない、または通知が誤って提出されたと思われる場合、影響を受けるウェブサイトの管理者または影響を受けるコンテンツの提供者も異議申し立て通知を提出することもできます。Google では、すべての異議申し立て通知を審査し、コンテンツを元に戻すかどうかを判断します。Google は仲介者の役割は果たしません。著作権者はコンテンツが違法であると確信している場合、告訴することができます。

Lumen の削除に関するデータベース

Lumen とは、ハーバード大学バークマン センター(Berkman Klein Center for Internet & Society)によるプロジェクトで、さまざまな国際調査機関と連携して、世界中のオンライン コンテンツ削除依頼に関する情報を提供しています。著作権の申し立てに基づく依頼など、さまざまなオンライン コンテンツ削除依頼を掲載し、分析します。削除依頼の提出元は、参加企業から個人までさまざまです。法的に認められる場合は、Google 検索結果に、除外されたコンテンツの代わりに Lumen で公開された削除依頼へのリンクを掲載します。

Lumen について

Google が除外しない理由

Google では、著作権を侵害しているとする明確かつ具体的な通知を受けた場合には、それに対し適切な対応を取ることをポリシーとしています。審査の際、著作権関連の削除リクエストで指摘された 1 つ以上の URL が著作権を明らかに侵害していないと判明することがあります。こうした場合、Google は、検索結果からの URL の除外に応じません。URL の除外に応じない理由には、URL が著作権を侵害している理由についての十分な情報がないこと、リクエストで指摘されている著作権侵害コンテンツが見つからないこと、フェアユースと推論されることなどが挙げられます。また、著作権を侵害するコンテンツとは明らかにリンクしていない検索結果に関する不正確または不当な著作権関連の削除リクエストが提出されることもあります。

2016 年のリクエスト分析を見る

著作権と情報へのアクセス

ここにあるデータから、著作権が情報へのアクセスに影響する状況が世界的に 話題になっていることがわかります。Google では、オンライン侵害対策を適切に実施し、 ユーザーに合法なコンテンツを提供する方法について世界中の政策立案者との 話し合いに積極的に参加しています。

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